代表者:依頼当時53歳

業 種:自動車部品等の製造販売

負債額:法人約2000万円
    代表者個人約500万円(このほか会社の保証として約1000万円)

 

 

Sさんは,自動車等の部品・製造販売の会社であるL社の社長さんでした。

L社は,平成2年1月にSさんの友人によって設立され,Sさんは。当時は株主としてL社の経営に参加しているだけでした。

 

ところが,設立の翌年,代表取締役であった友人の使い込みが発覚したため,他の株主からの意見もあって,SさんがL社の代表取締役に就任しました。

当時の会社の売上げは,友人の使い込みはあったものの,順調だったそうです。

 

ところが,平成10年,約1000万円の取り込み詐欺被害にあってしまいました。詐欺をしたのは,事業拡大のためにと,新たに取引を始めた会社だったそうです。この会社は,警察に詐欺として立件されましたが,結局L社がその被害額を取り戻すことはできませんでした。

 

さらに,それに追い打ちをかけるように,主要取引先の1社が破産してしまったため,売掛金約1500万円が未回収となってしまいました。

 

このことでL社の資金繰りは一気に厳しくなりました。銀行から,事業資金を借入れ,Sさんはなんとか急場を凌ぎました。

 

しかしながら,折からの不況で,ほかの少額の取引先数社も立て続けに倒産してしまい,またL社の売上げも減少していたため,次第にこの銀行からの借入れの返済にも窮するようになっていきました。

 

平成12年には,会社本社事務所をSさんの自宅の一室に移すなどの経費削減にも努めた。しかしその後も売上げの回復見込みが立たなかったことから,これ以上会社を継続していくことは困難と考え,Sさんはレセラに相談にいらっしゃいました。

 

 

友人による使い込みや詐欺に遭い,それが原因で破産に至ったんだと人間不信だったSさんも,破産手続きが終わったころには,もう一度ひとを信じてみると笑うようになりました。