また弁護士の不祥事です。
 
仙台の弁護士が、自分が成年後見人になっているご本人の保険金
約2億6000万円を自分の預金口座に振り込ませ、
それを家庭裁判所に報告していませんでした。
 
不審に思った親族が家裁に連絡して、発覚。
同弁護士は後見人を解任されました。
 
この弁護士は67歳の男性(仙台弁護士会所属)。
 
同弁護士は、後見人として、ご本人の預金口座から約4600万円を
支出していましたが、ご本人の医療費や返済などに充てられていて、
不正流用はなかったようです。
 
仙台弁護士会は、同弁護士の懲戒処分を検討しています。
 
同弁護士によると、ご本人と、ご本人が理事長を務めていた医療法人との間で
保険金の受取先について主張の対立があり、
ご本人の預金口座に保険金が入ると、出せなくなる可能性があったので、
自分の預金口座に振り込んでもらったと説明しています。
 
しかし、ご本人の保険金は、やはりご本人名義の預金口座に入れておくべきです。
 
数百万円の資金を万一に備えて預かることはあります。
 
しかし、2億6000万円もの金額を預かり、
しかも家裁に報告しないというのでは、着服したと思われても仕方ありません。
 
同弁護士は、「成年後見人の職務遂行としてはずさんだった。裁判所や社会の
信用を失墜し、大変申し訳ない。仙台弁護士会の調査結果や懲戒処分に従いたい」
と言っているそうです。
 
成年後見人になった弁護士の不祥事が続いています。
 
私が所属する東京弁護士会では、定期的に研修を実施し、
一定の経験を有する弁護士だけを、後見人候補者名義に登録しています。
 
現在は、この名簿に記載されていないと、原則として後見人になれません。
 
わたしは、現在、同弁護士会の高齢者・障害者委員会の
高齢者虐待に関する部会の部会長を務めています。
 
後見人の不正は、ある意味で、高齢者の虐待になります。
 
高齢者の虐待として、後見人の不正防止にも取り組んでいきます。
 
 
 2013年7月25日
 
    老活弁護士 大 竹 夏 夫