「明るい倒産」の弁護士大竹夏夫です。

今回は「破産宣告」の前と後の違いについて説明いたします。

まず,そもそも「破産宣告」という言葉は,もう古い言葉でして,
破産法の改正により「破産宣告」という用語はなくなり,現在は法律上「破産手続開始決定」と言います。
 
しかし,何とも分かりにくい言葉ですよね。
ですから,ここではあえて「破産宣告」という言葉を使います。
 
「破産宣告」の前と後では大きく違います。
 
というよりも,「破産宣告」の瞬間に,破産者が持っている資産は,原則として没収されます。
 
「破産宣告」の時点で持っていた現金,預金はもちろん没収の対象になります。

 
さらに,まだ受け取っていないけれども,受け取ることが決まっているもの,
これを「債権」と言いますが,「債権」も没収の対象になります。

 
例えば,何か仕事をして請求書を出している「代金債権」
お金を誰かに貸していて返してもらえる「貸金債権」
なども,「資産」ですので,没収の対象になります。

 
相続財産も同様です。
まだ名義を変更していなくもて,両親などが亡くなって
相続人になっている場合,その相続財産の相続分も没収の対象になります。

 
「破産宣告」の後は,没収の対象になりません。

 
宝くじで1億円が当たっても!
両親などが亡くなって財産を相続しても,
 
没収されることはありません。

 
「破産宣告」の前から持っている資産でも,例外的に没収されないものがあります。

 
家財道具,生活必需品は没収の対象になりません。
ですから,生活に困るということはありません。

 
また20万円以下の資産も没収の対象になりません。
 
20万円以下の預貯金(すべての口座を合計します)
20万円以下の貸金
20万円以下の価値しかない自動車
などです。

 
さらに,現金に関しては,99万円まで没収の対象になりません。

 
これだけ残せますので,
破産宣告の前にきちんと計画を立てて自己破産の申立てをすれば,
破産宣告後の生活も支障なくスタートできます。

 
「倒産」「破産」は終わりではありません!
 
新しい,第二の人生のスタートなのです。
 
「明るい倒産」では,借金や赤字経営で悩んでおられる方に,
希望のある第二の人生のスタートをサポートしております。