任意後見は、簡単に言ってしまえば、
 
自分で後見人を選べる制度です。
 
 
息子や娘を任意後見人に選ぶことも少なくありません。
 
その場合、任意後見人の報酬はなしとされることが多いようです。
 
親の面倒をみるのは当たり前。
 
それは、とてもいい事だと思います。
 
 
そうすると、任意後見人に報酬を払わなくてよいので、
 
任意後見がスタートしてしまえば、費用はかからない。
 
と、思いがちですが、
 
 
それは大きな間違いです。
 
 
任意後見人が後見人として活動するには、
 
家裁に申立てて、任意後見監督人を選任してもらう必要があります。
 
必ず監督人がつくのです。
 
 
わたしが任意後見人になるケースでも
 
任意後見監督人がつきます。
 
法律でそう決められているので、例外はありません。
 
 
この任意後見監督人は、任意後見人をチェックする役割ですから、
 
親族ではなく、
 
弁護士、司法書士、社会福祉士などの士業が選ばれます。
 
 
ですから、この任意後見監督人の報酬が必ずかかります。
 
その報酬の額を決めるのは、家庭裁判所です。
 
 
これまでの例からすると、
 
ご本人の資産の総額によっても違いますが、
 
おおよそ年間で10万〜20万円が監督人の報酬になります。
 
ただし、お支払いは一年間の後払いです。
 
 
以前に私が任意後見監督人になった件で、
 
任意後見人になった息子さんに、
 
私の報酬は家庭裁判所が決めますので、
 
そのときはお支払いをお願いしますとご説明したところ、
 
任意後見監督人の報酬がかかることをご存知なかったそうで、
 
「それなら、任意後見は止める」と言われました。
 
実際にその方は任意後見契約解除の審判を申し立てられましたが、
 
家庭裁判所は、正当な理由がなければ許可しません。
 
申立ては棄却されました。
 
 
このように親族を任意後見人に選んだから、費用はかからない。
 
と誤解されることが多いので、
 
ご注意ください。
 
 
老活コンサルタント 大 竹 夏 夫